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世界最大のSHAY

一般的には世界最大のshayは現在もCASSに保存されているWestern Maryland#6と思われているようですね。WM#6は最後に作られたShayではありますが、実は最大のshayではありません。WM#6は150-3,すなわち150トンの3トラック機ということになりますが他にも150-3のSHAYはあります。それが今日ご紹介するGREENBRIER CHEAT AND ELK#12です。

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GREENBRIERは木によじ登るトゲのある植物でCHEATはイネ科の雑草でELKは皆さんご存知の通りのヘラジカです。

WM#6に似てはいますがWM#6は1945年製、こちらは1921年製で仕様が異なり重量はWM#6は162トンでこちらの154トンよりかなり大きいのです。

ではなぜGC&E#12が世界最大のSHAY の話題で出てくるかと言いますと、1933年、長距離を走るためにテンダーの容量を大きくして4トラックにしたためです

1928年、GC&Eという会社はWMへ売却されています。ただ、#12はWMの塗装ではなくthe West Virginia Pulp and Paperの塗装になりました。(この紙屋さんは今は合併してMeadWestvacoになっています)。ちなみにバックマンの3トラックSHAYはこの紙屋さんのSHAYで今もCASSで運転されている#5です。

この環境でどちらかというと峠の達人だった#12を長距離ランナーへ改造したわけですね。

その結果総重量は約203トンとなり最大のSHAYとなりました。

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こちらの写真はあくまで雰囲気だけの写真で#12本体はKEY製、テンダーは中村精密のC&O SHAY のものです。

D52の総重量が138トンですから本当に大きな機関車で、私のSHAY のイメージを作った乗エ社のSHAY とは似ても似つきません。

ちなみに世界第2番目に大きなSHAYはKCS #900とされています。