模型などなど趣味のブログ

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ウィラミット

ウィラミット アイアン アンド スチール ワークスが製造したshayの類似機関車です。Shayの基本特許が切れた後に作られたジェネリックです。ただ、全く同じではなく、弁装置がシェイ はスチーブンソン式からワルシャート式へ変更されていたり、一番大きな違いとしてシリンダーがシェイ は右用、左用があって両端のシリンダーがミラーイメージになっているのに対してウィラメットは3つとも同じシリンダーが使われています。

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さて模型はオーバーランド、韓国のMSM製です。外観は精密にできていますが走行装置がダメですね。私は1990年台までの韓国製ギア式機関車がまともに普通に運転会やレイアウトで走っているのを見たことがありません。この機関車も購入した時はモーターが唸るだけで走りませんでした。

動力は写真の通りキャブ下の台車へ垂直に下ろしたドライブシャフトで駆動しています。

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この方式は中村精密のshayもよく似ていますが中村精密は台車の回転軸上に動力軸があり、そのまわりを台車が回転する方式です。そのため動力軸と台車のギアとの位置関係は崩れません。

それに対しMSM製は台車の回転軸はネジどめされ、動力軸は台車側に固定され上にあげられます。モーターから水平に出ているシャフトは下から上がっている動力軸とウォームとスパーギアで連結されますが、台車の回転軸上に動力軸がないのでスイングアームで下からの動力軸に台車の回転分の動きを許す凝った仕組みです。仕組みは凝ってますが工作は簡易的なもので軸受はタダの樹脂製、シャフト類は小型にするため細く。ギアは打ち込んであるだけで滑ったり割れたりしています。今回は上の写真の白いギアの下にあるベベルギアが滑っていました。やむおえずこの細いシャフトに0.2mmの燐青銅線をはんだ付け付けしてその上からギアを打ち込んでなんとか滑らないようにしました。とりあえずは走りますが長持ちは難しいでしょうね。

日本製の中村精密やUnited、カツミ はここらあたりが金属製で長年使っても調整や修理ができるところがいいですね。